マグネット＆浮かせる収納でカビ知らず！お風呂の整理整頓アイデア

お風呂場が片付かない原因とは？

バスアイテムが多すぎる

お風呂場が散らかって見える最大の理由のひとつが「物の多さ」です。シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、洗顔料、トリートメント…。気がつけば同じ用途のアイテムが複数並んでいることはありませんか？特に新商品を試したくて買ったけど使いきれず、そのまま置きっぱなしというケースが多いです。
まず大切なのは、必要最低限のものだけをお風呂場に置くというルールを作ること。週に一度の“お風呂場アイテム見直しデー”を設定すると、常にスッキリを保てます。

使っていないものは思い切って処分し、家族で共用できるアイテムはまとめるなど、カテゴリーごとにアイテムの見直しをしてみましょう。ボトルのデザインがバラバラで見た目がごちゃつく場合は、詰め替えボトルを統一するだけでもかなりスッキリ見えますよ。

使用頻度の高いものが手の届く場所にない

使うたびに「遠い！」「取りにくい！」と感じると、お風呂タイムがストレスになります。収納場所が高すぎたり、奥にしまい込んでいたりすると、毎回の動作が面倒に。結果として、使った後に元に戻さなくなる原因にもなります。

これを解決するには、使用頻度に合わせて収納場所を見直すのがポイントです。たとえば、毎日使うシャンプーや洗顔料は、目の高さの位置に置くのがベスト。逆に、週1回程度しか使わないパックやスクラブなどは、少し取りづらい位置でもOKです。

ワイヤーラックや吊り下げ式の棚を活用すれば、手の届きやすい高さに収納場所をつくることができます。

湿気対策をしていない収納方法

お風呂場は常に湿気が多い環境。収納方法を間違えると、ぬめりやカビの原因になります。たとえば、床に直置きしているボトルの裏が黒ずんでいたり、収納カゴに水が溜まっていたりしませんか？

これを防ぐためには「浮かせる収納」が効果的です。ボトルホルダーや吸盤ラックを使えば、床に置かずにすみ、カビの発生を大幅に抑えることができます。

また、収納用品は通気性のいい素材を選ぶのもポイント。プラスチックのカゴよりも、水切れのよいメッシュ素材の方が清潔に保ちやすいです。

家族全員分のグッズを1カ所にまとめている

家族でお風呂を使う場合、それぞれに好みのシャンプーやタオル、洗顔料がありますよね。しかし、それらをすべて1カ所にまとめてしまうと、物の量が膨大になり、ゴチャゴチャ感が強くなります。

おすすめは、家族それぞれの専用スペースをつくること。たとえば、名前のラベルを貼ったバスケットを用意して、その中に個人のアイテムを収納する方法です。使うときだけ取り出して、使い終わったらそのまま元の場所に戻すだけでスッキリ。

また、共有するアイテムと個人のアイテムを分けることで、誰がどれを使うのか分かりやすくなり、間違いやトラブルも減らせます。

一時置きが習慣化してしまっている

「とりあえずここに置いちゃえ」と、使い終わったアイテムを適当な場所に置いていませんか？それが日常的に繰り返されると、気づけばカウンターや床の上がモノでいっぱいに。これは“定位置が決まっていない”ことが原因です。

まずは、アイテム1つ1つの定位置を決めましょう。「シャンプーはここ」「掃除ブラシはここ」など、使った後に戻す場所をはっきりさせておくことで、一時置きの習慣がなくなります。

定位置を決めることで自然と“戻す”行動が習慣化され、散らからないお風呂場を保てるようになります。最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば逆にラクになりますよ。

壁を活かす収納アイデア

壁面マグネット収納の活用

お風呂場の壁は、実は優秀な収納スペースです。特にユニットバスなどの金属製の壁なら、マグネット式の収納グッズがとても便利です。工具不要で簡単に取り付けられ、自由に位置を変えられるのも大きな魅力です。

マグネットラックには、シャンプーボトルを置けるタイプや、歯ブラシやカミソリを吊るせるフック型、タオルをかけられるバータイプなど様々な種類があります。家族の身長や使う人の利便性に合わせて位置を調整できるので、使い勝手も抜群です。

また、不要なときは簡単に取り外せるので、掃除の際もラク。湿気の多いお風呂場では「清潔を保ちやすいこと」が何より重要。水が溜まりにくくカビの発生を防ぐためにも、浮かせる収納を基本に考えましょう。

吸盤フックや吸着ラックを使う

マグネットが使えない壁でも、諦めないでください。吸盤式や吸着シートタイプの収納グッズを使えば、タイルやガラス壁にも収納スペースを作れます。最近では、強力な吸盤や、繰り返し使えるジェルパッド付きのタイプなど、機能性も向上しています。

設置が簡単で、穴を開ける必要がないのが最大のメリット。賃貸住宅でも気軽に使えるのが嬉しいですね。フックタイプを使えば、ボディタオルやブラシ類を引っかけて収納できますし、小物用のミニバスケットを設置すれば石けんやスポンジもスッキリ片付きます。

ただし、取り付け前にしっかり壁を拭き取って乾かすことが大切。湿ったままだと落ちやすくなるので注意が必要です。

タオル掛けを収納棚として使う

意外と活用できていないのが「タオル掛け」です。実は、タオル掛けにS字フックや吊り下げバスケットを使うと、ちょっとした収納棚に早変わりします。壁面の限られたスペースでも、縦の空間を使うことで収納力を増やせるんです。

たとえば、吊り下げ式のネットバスケットをタオルバーに設置すれば、子どものおもちゃや洗顔グッズなどをまとめて収納できます。通気性も良いので、カビの心配も少なくなります。

タオル掛けは手が届きやすい位置にあることが多いので、よく使うアイテムをまとめて置くのにぴったり。100円ショップなどでも簡単に手に入るアイテムでできるので、ぜひ試してみてください。

シャンプーなどを浮かせる収納法

お風呂場の床に直接置くと、水がたまりやすくてヌメりの原因になりますよね。そんなときにおすすめなのが「浮かせる収納」です。ボトルホルダーや浮かせる棚を使えば、見た目もスッキリ、掃除もラクになります。

特に人気なのが、シャンプーボトルの“浮かせるホルダー”。ボトルに専用のマグネットを貼っておけば、壁にペタッと貼り付けるだけで簡単に収納できます。中身の残量も見やすくなり、最後までムダなく使えるのも嬉しいポイント。

また、引っかけるタイプのホルダーなら、ボトルのポンプ部分をS字フックに掛けて収納することも可能。どちらも手が届きやすく、水が溜まらない位置に設置できるので、清潔感のあるお風呂場を保てます。

天井近くのデッドスペースを使う

多くの人が見落としがちなのが、天井近くの空間です。実はこのスペース、ちょっとした収納に最適なんです。たとえば、突っ張り棒を2本設置して棚を作ったり、吊り下げタイプの収納を設置したりすることで、普段使わない掃除道具やストック品などを収納できます。

天井近くなので湿気が少なく、カビの心配も比較的少ないのがメリット。ただし、高い位置に収納するものは軽くて安全なものに限りましょう。シャンプーの詰め替えやボディタオルの予備、掃除用のブラシなどが適しています。

天井近くのデッドスペースを上手に使えば、床や棚の上に置く必要がなくなり、見た目もかなりスッキリします。突っ張り棚は比較的安価に手に入り、設置も簡単なので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

置くだけでスッキリ！便利な収納グッズ

タワー型ラックの活用法

お風呂場に置ける収納アイテムとして人気なのがタワー型ラックです。縦にスペースを使って複数の段を設けられるため、床面積を無駄にせず多くの物を整理できます。1段に1種類のグッズを置けば、何がどこにあるかも一目瞭然。

たとえば、1段目にボディソープ、2段目にヘアケア用品、3段目に掃除グッズといった具合に使い分けると、使うたびに探す手間が省けます。子どもと一緒に使う場合は、下段に子どものおもちゃやシャンプーを置いてあげると、自分で取り出しやすくなって便利です。

タワー型ラックは素材選びも重要です。防カビ・防サビ加工が施されたステンレス製や、通気性が良く水が溜まらないメッシュタイプがおすすめ。設置も簡単で、床に置くだけで使えるのが最大の魅力です。

バスケット収納で分類整理

アイテムごとにまとめたいときに便利なのがバスケット収納です。種類別、使用者別などに分けることで、見た目にもスッキリし、使い勝手もアップします。取っ手付きのものなら持ち運びも簡単で、掃除の際にもサッと移動できます。

たとえば、「ヘアケア用品用バスケット」「掃除道具バスケット」「子ども用バスケット」などと用途別に分けてラベルを貼ると、誰でもすぐに目的のものを取り出せるようになります。視覚的にもわかりやすく、家族での共有にも便利です。

素材はプラスチックよりも、水はけの良いメッシュタイプや竹製、ステンレス製などがおすすめ。濡れても乾きやすいので、清潔に保ちやすくなります。

スタッキングできる収納ボックス

限られたスペースを有効に使いたい場合は、スタッキング（積み重ね）できる収納ボックスが効果的です。棚の中や浴室の隅にコンパクトに置けて、縦のスペースを有効活用できます。フタ付きタイプなら中身が見えず、見た目にもスマート。

使わないときは積み重ねて収納し、使うときだけサッと取り出せるのも便利なポイント。掃除道具のストックやバスグッズの予備など、毎日は使わないけれどお風呂場に置いておきたいものを入れておくのにぴったりです。

また、クリア素材を選べば中身が見えるため、何が入っているかが一目でわかります。中身を隠したい場合はラベルを貼って使いましょう。ボックスは湿気に強い素材を選ぶのが長持ちのコツです。

防カビ素材の収納グッズ紹介

お風呂場の収納グッズで重要なのは、防カビ対策がしっかりしていること。常に湿気がある環境なので、普通の収納用品ではすぐにカビが生えてしまいます。そこでおすすめなのが、防カビ加工がされた専用アイテムの使用です。

たとえば、抗菌・防カビ加工済みのバスケットや、カビがつきにくいシリコン製のボトルホルダーなどは、衛生的で掃除の手間も減らせます。また、最近は防カビ機能付きの吸盤ラックや棚も人気です。

商品選びの際には「防カビ」「抗菌」などのキーワードがパッケージにあるかを確認しましょう。特に見えにくい裏側や角に水が溜まりにくい設計になっているものを選ぶのがポイントです。

無印・ニトリなどのおすすめ商品

お風呂場収納アイテムは、無印良品やニトリなどのブランドが手軽で高品質なものを多く揃えています。無印ではシンプルで無駄のないデザインが特徴で、統一感ある空間を作るのに最適です。ポリプロピレン製のバスケットや、吊り下げ収納シリーズが人気。

一方、ニトリはコスパに優れ、収納力の高いアイテムが揃っています。たとえば「つっぱり式バスラック」や「フック付きボトルホルダー」など、機能的な商品が豊富です。

どちらもネット通販で購入できるので、忙しい方でも気軽に取り入れられます。実際に店舗で手に取ってサイズや使い心地を確認できるのも魅力。自宅のお風呂場に合った商品を選びましょう。

子どもや高齢者と共有するお風呂場収納

使いやすい高さの工夫

家族みんなが快適に使えるお風呂場にするには、使う人に合った高さの収納を意識することが大切です。特に子どもや高齢者は、手が届きにくい位置に物があると不便ですし、転倒などのリスクにもつながります。

子どもの場合は、手が届く位置にシャンプーやおもちゃを配置しましょう。吸盤やマグネットタイプの棚を低めの位置に設置すると、自分で取り出して戻す練習にもなります。

高齢者の場合は、しゃがんだり手を伸ばしたりする動作が負担になるので、立ったまま使える高さに収納棚を設置すると安全です。浴室の壁に手すりがある場合は、手すりの周りには収納を設けないようにして、動線を妨げない工夫も忘れずに。

子どもが届く位置への設置アイデア

お風呂場を子どもと一緒に使うなら、子ども用に特化した収納スペースを作るのが効果的です。吸盤付きのカゴやバスケットを浴槽の縁近くに設置して、そこに子ども用のシャンプーやおもちゃを収納しましょう。

また、100円ショップで手に入るプラスチック製の取っ手付きカゴは、軽くて持ち運びもしやすく、水切れも良いためとても便利。入浴前に必要なものをまとめて持ち込んで、入浴後はそのまままとめて片付けると、お風呂場の中をスッキリ保てます。

子どもの背丈に合わせた高さに収納があることで、自分で片付ける習慣も自然と身につきます。楽しみながら収納に関わってもらえる工夫が、お風呂場をいつも整った状態に保つコツです。

滑りにくい素材を選ぶポイント

お風呂場で滑って転倒してしまう事故は、高齢者だけでなく子どもにも多く見られます。そのため、滑りにくい素材の収納アイテムを選ぶことはとても重要です。

たとえば、底面に滑り止め加工が施されたバスケットや、吸着力の高いゴム製のラック、滑りにくい取っ手付きのバケツなどは、安全性が高く安心して使えます。また、棚やフックはしっかり固定できるものを選び、落下によるケガも防ぎましょう。

特に床に置くタイプの収納は、接地面が広くて安定感のあるものを選びましょう。軽すぎる素材だと動いてしまい危険です。耐荷重や設置面の素材をチェックして、安全性の高い製品を選ぶことが大切です。

アイコンやラベルでわかりやすく

小さなお子さんや視力の衰えがある高齢者の方には、アイコンやラベルを使った視覚的な工夫が有効です。「シャンプー」「ボディソープ」などのテキストだけでなく、イラストやカラー分けを取り入れると、さらにわかりやすくなります。

たとえば、赤はシャンプー、青はボディソープといった具合に色分けしたラベルをボトルに貼ると、パッと見ただけで判断できます。子どもには動物やキャラクターのラベルを貼ると、楽しみながら整理整頓の習慣が身につきます。

100円ショップには防水タイプのラベルシールや、アイコン付きの詰め替え用ボトルも売られているので、手軽に取り入れられます。家族それぞれが使いやすくなるように、わかりやすさを意識した工夫が収納のカギです。

取り出しやすい収納方法

どんなに収納力があっても、取り出しにくいと使いづらくなるのがお風呂場。特に高齢者や子どもには、片手で簡単に取り出せる仕組みを作ることが重要です。

たとえば、吊るす収納よりも「置くだけ収納」の方が安定していて安心です。棚やボックスの中に斜めの仕切りを作れば、ボトルが倒れにくく、片手でスッと取り出せます。持ち手がある収納アイテムなら、力の弱い方でも移動が簡単です。

また、収納場所を「使う動作の流れ」に合わせて配置するのもポイント。たとえば、座って体を洗うエリアの近くに洗体グッズを集めて配置すれば、動かずに取り出せて便利です。

湿気対策もしっかり！カビ知らずの収納術

通気性のいい収納グッズの選び方

お風呂場は1日中湿気にさらされている場所なので、通気性の良い収納グッズを使うことが何より大切です。水が溜まりにくく、風通しのよい構造のアイテムを選ぶことで、カビの発生をぐっと抑えることができます。

おすすめなのは、底がメッシュ状になっているバスケットや、穴あきタイプの棚。ボトルや石けんの下に水が溜まらず、自然と水切りできる構造になっています。また、ステンレスやアルミ製のラックはサビにも強く、清潔さを保ちやすいです。

床に置くタイプでも脚付きのものや、傾斜がついていて水が流れる構造のものを選ぶと、より衛生的。木製や布製の収納は湿気がこもりやすいので、お風呂場には避けたほうがよいでしょう。

定期的な乾燥タイムの作り方

いくら通気性の良いグッズを使っても、お風呂場全体の湿気を放っておくとカビの原因になります。そのためには、1日の中で「お風呂場を乾かす時間」を意識的に作ることが大切です。

お風呂から出たあとは、換気扇を最低30分〜1時間まわしましょう。さらに、浴室のドアを少し開けて空気の流れを作ると、より早く湿気を飛ばすことができます。窓がある場合は、窓とドアを両方開けて風の通り道を確保すると効果的です。

また、使い終わったバスアイテムは床に置きっぱなしにせず、水切れの良い場所に移動させておきましょう。可能なら、浴室内に物を置かず、脱衣所に一時的に退避させるのもカビ予防に有効です。

防カビスプレーの活用法

防カビスプレーは、手軽で効果的な湿気対策アイテムです。市販されているものの中には、1回の使用で1〜2か月効果が続くものもあり、忙しい方にもおすすめです。

使用方法はとても簡単で、お風呂を掃除したあと、壁や天井、床などにまんべんなくスプレーするだけ。特にカビが発生しやすい場所（シリコンの継ぎ目や水がたまりやすい棚の裏など）には重点的に吹きかけましょう。

また、収納グッズにも使えるタイプの防カビスプレーもあるので、バスケットや棚などにも活用できます。定期的に使えば、黒カビの予防だけでなく、ぬめりも防げるので、お風呂掃除がぐっとラクになりますよ。

カビが発生しやすい場所と対策

お風呂場の中でも特にカビが発生しやすい場所を知っておくと、効果的な対策ができます。以下のような場所は特に要注意です。

特にボトルの底や吸盤まわりは「気づきにくいけどカビやすい」場所です。定期的にチェックして、掃除のルーティンに組み込むようにしましょう。

収納場所別の湿気対策ポイント

収納場所ごとに湿気への強さや対策方法が異なるので、それぞれに合った対策を取ることが重要です。以下にポイントをまとめました。

全体を定期的に乾燥させるのはもちろんですが、アイテムの設置場所ごとに小さな工夫を取り入れることで、カビのリスクを大幅に減らすことができます。

まとめ

お風呂場の収納は、ただモノを片付けるだけでなく、使いやすさや清潔さ、そして安全性を保つためにもとても重要です。今回ご紹介したアイデアや工夫は、どれも実践しやすく、今日からでもすぐに取り入れられるものばかりです。

まずは「なぜ片付かないのか」を理解することからスタートし、壁面収納や便利グッズを活用して、限られたスペースを有効に使いましょう。また、家族の年齢や使い方に合わせた収納方法を工夫することで、誰にとっても快適なお風呂場になります。

さらに、湿気対策をしっかり行えば、カビやぬめりの悩みも解消できます。収納アイテムを選ぶときは防カビや通気性にも注目して、長く清潔に使える環境を作りましょう。

お風呂場がスッキリ片付いていると、毎日のバスタイムがもっと心地よく、リラックスできる時間になります。ぜひ、今回の収納アイデアを活用して、理想のお風呂空間を手に入れてください。