新幹線って、ただ座っているだけなのに、なぜかどっと疲れてしまうことってありませんか?
その疲れには、筋肉の緊張や水分バランスの乱れ、さらには脳や自律神経への負担など、複数の理由が隠れているんです。
この記事では医学的な視点を交えながら、新幹線で疲れる原因と、今すぐできる対策を徹底解説します。
移動を快適にするコツも紹介していますので、出張や旅行の前にぜひ読んでみてくださいね
新幹線で疲れる理由を医学的に解説
新幹線って、座ってるだけのはずなのに、どうしてあんなに疲れるんだろう?って思ったことありませんか?
実はこれ、ちゃんと医学的にも説明できる「理由」があるんですよ。
特に2時間以上の移動をしたとき、駅に降りた瞬間に「なんかグッタリしてるな……」と感じた人は多いはず。
では、その疲れの原因って一体何なのでしょうか?
ここでは、新幹線に乗っている間に起こる身体への影響を7つの観点から、わかりやすく解説していきます。
筋肉疲労が蓄積する
新幹線に限らず、乗り物に乗っている間は体がずっと「微細な揺れ」にさらされています。
特に背筋や腰、肩まわりの筋肉は、自分では気づかないうちにその揺れに対抗して、体勢を保とうと働いているんですね。
その結果、筋肉がじわじわと疲れてしまい、「動いてないのに疲れた」という感覚になるんです。
例えばデスクワークで長時間同じ姿勢をとっていると肩や腰が凝るのと同じで、新幹線でも静かに筋肉が酷使されています。
目に見えないこの小さなストレスが、移動時間が長くなるほどジワジワと蓄積して、駅に着いたころには「ぐったり」してしまうんですよね。
水分バランスが崩れる
新幹線の揺れって、体の中の水分バランスにも影響を与えてしまいます。
揺れが続くことで体からじんわりと水分が抜けていき、血流やリンパの流れが悪くなることで「むくみ」を引き起こしやすくなるんです。
足がパンパンになるとか、顔がむくんでる気がする、というのも、こうした水分アンバランスが原因だったりします。
特に水分補給をせずに長時間座っていると、体内の老廃物が排出されにくくなって、疲れも溜まりやすくなるんですね。
平衡感覚が乱れる
新幹線の車内は、視覚的には「止まっているように見える」んですが、耳の中の内耳はしっかりと「揺れている」と感じ取っています。
この視覚と平衡感覚のズレが、知らず知らずのうちに脳を疲れさせてしまう原因になっているんですよ。
たとえば、読書やスマホを見続けていると気持ち悪くなったりする人もいますよね?
あれもこの感覚のズレからくる症状の一種なんです。
この「ずれ」を処理しようとして、脳がずっと補正作業を続けることで、結果的にどっと疲れてしまうというわけです。
自律神経が乱れる
新幹線に乗っているとき、体は無意識のうちにバランスをとろうとして細かい調整を続けています。
この作業を担っているのが、いわゆる“自律神経”なんです。
本来はリラックスしているはずの場面でも、体は小さな振動に反応して、ずっと緊張状態を維持しようとしている。
その結果、自律神経がオーバーワークになってしまい、「だるい」「眠い」「頭が重い」といった疲労感が出やすくなるんですね。
睡眠の質が下がる
新幹線の中で寝ることはあると思いますが、実はこの「座りながらの仮眠」って、体にあまり優しくないんです。
首が前に倒れたり、腰がねじれた姿勢で寝たりすると、筋肉が緊張したまま休まることがありません。
そのうえ、寝過ぎてしまうと体内時計が乱れて、夜の睡眠にも悪影響が出ることもあります。
「移動中に寝て体力回復しよう」と思っても、むしろ逆効果になるケースがあるので注意が必要です。
乗車姿勢が悪化する
新幹線では長時間同じ座席に座ることになります。
足元スペースが広めとはいえ、無意識のうちに前屈みになっていたり、腰を丸めた状態が続いたりします。
この姿勢の悪さが原因で、肩こり・腰痛・首の痛みといった症状が出ることもあります。
特に体の中心部である骨盤や背骨にストレスがかかると、全身の疲労にもつながりやすいんですよね。
気圧や音によるストレス
最後に、意外と見落とされがちなのが「気圧」や「音」です。
新幹線は時速300km近くで移動するため、トンネルを通るときなどに一気に気圧が変化することがあります。
また、車内は静かに感じても、実は低周波のようなエンジン音や走行音がずっと鳴り続けていて、それがじわじわとストレスになります。
このような“環境的ストレス”も、疲れを加速させる見えない原因になっているんですね。
以上が、「新幹線に乗っているだけで疲れる理由」の医学的な解説です。
思っている以上に、体はいろんな要素でダメージを受けていたんですね。
新幹線疲れを軽減する7つの対策
新幹線に乗るとき、できるだけ疲れたくない…誰しもが思うことですよね。
でも、実際に乗ってみると「寝たのにだるい」「腰が重い」と感じることが多いはず。
そんな「新幹線疲れ」を軽くするためには、ちょっとした意識と工夫が大切です。
ここでは、医学的にも効果的とされている具体的な7つの対策をご紹介します。
深呼吸と水分補給
まず一番大事なのが「深呼吸」と「水分補給」です。
人の体って、振動を受けるとそれだけでエネルギーを消費しています。
だから移動中は意外と代謝が上がっていて、思っている以上に体が乾いてるんですね。
のどが渇いたと感じる前に、こまめに水を飲む。
できればお茶や水など、利尿作用が強すぎないものがベストです。
そして、深呼吸。
呼吸が浅くなると自律神経も乱れやすくなるので、意識してゆっくり息を吐くことを心がけるだけで、体の緊張がほぐれて楽になりますよ。
正しい座り方を意識する
座り方ひとつで、移動後の疲労感はかなり変わってきます。
背もたれにしっかり腰をつけて、骨盤を立てるようなイメージで座ってみてください。
深く座って骨盤を正しい位置に保つと、腰や肩にかかる負担がぐっと減ります。
背中が丸まっていたり、前屈みの姿勢になっていると、肩や腰の筋肉が緊張しっぱなしになってしまうんですよね。
また、足を組んだり、斜めに座ったりするのもNG。
血流が悪くなってむくみや疲労につながるので、左右均等に体重をかけて座るように意識してみてください。
シートを倒して休む
新幹線の座席、ちゃんとリクライニングできるのに、なんとなく遠慮して使っていない人も多いんじゃないでしょうか?
でも、これこそ疲れを取るコツなんです。
背中を倒して、頭と背中がシートにしっかり接するようにすることで、体が揺れの影響を受けにくくなります。
この姿勢をとるだけで、平衡感覚のズレが減って脳への負担がかなり軽くなるんですよ。
さらに、目を閉じてしばらく静かに過ごすことで、自律神経も落ち着きます。
仮眠まではいかなくても、5分でも10分でも「意識的にリラックスする時間」を作るのが大切です。
こまめに軽く体を動かす
ずっと同じ姿勢で座っていると、血流が滞って筋肉に疲労物質が溜まりやすくなります。
これを防ぐためには、定期的に軽く体を動かすのが効果的。
トイレついでに通路を少し歩くのでもOKですし、座ったまま足首をくるくる回す、肩を回す、首を伸ばすだけでも違います。
動かすことで血流が良くなって、酸素や栄養が全身に届きやすくなります。
疲れが溜まりにくくなるので、目的地に着いたときの快適さが全然違ってきますよ。
20分程度の仮眠をとる
「寝たら逆にだるくなる」っていう経験、ありますよね。
それは長く寝すぎてしまうのが原因。
新幹線の中で仮眠をとるなら、20分程度がベスト。
この時間なら深い眠りに入らずに脳と体を一時的にリセットすることができます。
30分以上寝てしまうと、体内時計が狂ってしまったり、深く寝られず中途半端な目覚めになることで余計に疲れてしまうことも。
ポイントは「眠る前にアラームをセットしておくこと」と、「なるべく体をまっすぐ保てるように寝る姿勢を調整すること」です。
アルコールを控える
新幹線の移動中、ついビールや缶酎ハイに手を出したくなる気持ち、すごくよく分かります。
でも、疲労を避けたいならできるだけ控えたほうが無難なんです。
アルコールは利尿作用が強くて、体内の水分を奪ってしまいます。
さらに血流が不安定になって、むくみやだるさの原因になるんですね。
どうしても飲みたいなら、水やお茶をしっかり飲んで、体内のアルコール濃度を下げるように意識しましょう。
でも、次の日が大事な用事なら、やっぱりお酒は控えめにしておくのがベストですよ。
スマホの見過ぎに注意
移動中ってどうしてもスマホをずっと見てしまいがちですが、目の疲れや首の負担にもつながります。
特に新幹線のようにスピードが出ている環境だと、目と耳が受け取る情報にズレが生じやすく、脳が疲れやすくなるんですよね。
休憩時間を設けて、スマホから目を離す時間を意識的につくるだけでも、かなりラクになります。
風景を眺めたり、目を閉じてリラックスするだけでもリフレッシュになりますよ。
このように、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、新幹線での疲労はかなり軽減できます。
できるものからぜひ取り入れてみてくださいね。
実は「疲れが取れない人」に共通する習慣
新幹線に限らず、なんだか「いつも疲れてるなぁ…」と感じることってありませんか?
実はそう感じる人には、共通する「習慣」があるんです。
いくら移動中に気をつけても、日頃の生活習慣や考え方で疲労の回復力が落ちていると、なかなかスッキリとはいきません。
今回は、新幹線移動で疲れが溜まりやすい人に見られる特徴を4つご紹介します。
当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてくださいね。
長時間同じ姿勢
まず最初に挙げられるのが、「同じ姿勢を長時間とってしまう」という習慣です。
新幹線に限らず、デスクワークやスマホ操作でも、何時間も同じ姿勢を続ける人は要注意。
血行が悪くなって筋肉が固まり、慢性的な疲れが溜まりやすい体になってしまうんですね。
特に姿勢が崩れていると、肩や首、腰に大きな負担がかかります。
それが慢性的なコリやだるさにつながって、「なんとなく疲れてる状態」が続いてしまうんです。
「30分に1回は体を動かす」など、日常的にリズムを変える意識を持つだけでも、疲れ方は変わってきますよ。
睡眠時間を軽視する
「寝れば疲れが取れる」ってよく言われますが、その「睡眠」を軽視している人、実はすごく多いんです。
夜更かしや寝る直前までスマホを見ていると、睡眠の質が一気に下がってしまいます。
また、新幹線での仮眠を長く取りすぎて、体内時計がズレてしまうケースもあります。
そうなると、本来回復すべきタイミングで体がうまく休めなくなってしまうんですよね。
「寝ても疲れが取れない…」という人は、睡眠の“時間”だけでなく“質”にも気を配ってみてください。
光を遮るアイマスクや耳栓を使うだけでも、眠りの深さがぐっと変わります。
ストレスを無意識に溜め込む
ストレスって、体だけでなく心にも疲労を溜めこませるんですよね。
特に「自分ではストレスを感じていない」と思っている人ほど、実は無意識のうちにストレスを溜めていることが多いです。
例えば、新幹線で移動中に仕事のことを考えすぎてしまったり、スマホでSNSを見て疲れてしまうのもストレスの一因。
自分の気持ちに鈍感になると、体のサインにも気づけなくなってしまうんです。
移動時間くらいは「何も考えずに休む」と割り切ることが、実はすごく大切だったりしますよ。
身体の歪みを放置している
意外と見落とされがちなのが、「体の歪み」です。
骨盤や背骨が歪んでいると、血流や神経の働きに悪影響が出て、疲れやすくなってしまうんですね。
たとえば片足重心や、同じ方向でカバンを持ち続けるクセ。
こうした日常の習慣が、知らないうちに体を歪ませています。
その状態で新幹線に長時間座ると、左右の筋肉バランスが崩れて、特定の部位だけに負荷が集中。
結果、疲れやすくなったり、移動後に痛みが出たりしやすくなるんです。
整体やストレッチ、日々の姿勢改善などで体のバランスを整えることは、長期的な疲労対策にもつながりますよ。
「疲れが取れない……」と感じている人は、移動中の対策だけでなく、日頃のこうした習慣も一度見直してみてくださいね。
快適な移動に変えるマインドと準備法
新幹線での疲労を根本的に防ぐには、ちょっとした「マインド」と「準備」がすごく大事なんです。
つまり、乗る前からもう勝負は始まっているってことですね。
ここでは、移動そのものを「しんどい時間」ではなく、「心地よい時間」に変えるために意識したいポイントを4つご紹介します。
スケジュールに余裕を持つ
まずはこれ、ほんとに大事です。
「ギリギリに駅に到着して乗り込む」とか、「着いたらすぐ会議」みたいなスケジュール、無意識のうちにストレスを生んでしまいます。
予定に余裕があるだけで、心にも体にも余裕が生まれます。
乗車前にちょっとお茶を買って落ち着いたり、乗ったあとに好きな音楽を聴きながら深呼吸するだけで、移動の質ってぐっと変わります。
「移動時間=準備時間」と考えるのではなく、「移動時間=休憩時間」と捉えることで、精神的な疲れ方も全然違ってきますよ。
荷物を最小限にする
荷物が多いと、それだけで体力を消耗します。
肩に食い込むカバンや、足元に置き場がなくなるトランク、座席に座ってるのに荷物が気になるって、もうそれだけで疲れますよね。
「必要なものだけ」に絞って、身軽な状態で乗るだけで、移動がかなりラクになります。
スマホやイヤホン、飲み物、上着などの取り出しやすさも重要です。
また、背負うカバンより、肩がけやキャリータイプの方がバランスもよく、疲れにくいですよ。
車内での過ごし方を見直す
移動中の時間、なんとなくスマホをいじって終わってませんか?
もちろんSNSを見たり動画を観るのも楽しいですが、たまには「過ごし方」そのものを見直してみるのもおすすめです。
たとえば、旅のプランを手帳にメモしてみたり、耳栓をして静かな時間を過ごしてみたり。
好きな音楽をBGMにして目を閉じるだけでも、気分がリセットされて心地よくなります。
目的地でパフォーマンスを最大化させたいなら、移動時間は“インプット”よりも“リセット”に使うのがベストです。
リカバリー時間も旅程に入れる
目的地に着いたらすぐ予定が詰まっていると、体も頭もリカバリーできる隙がありません。
その結果、翌日に疲れを持ち越してしまうことも。
だからこそ、「移動後に何もしない時間」をあらかじめ確保しておくことが大切なんです。
たとえばホテルにチェックインして30分だけベッドで横になるとか、カフェでぼーっとする時間を作るなど。
この小さな「余白」があるだけで、移動疲れが軽くなって、次の行動への集中力がぐっと上がります。
新幹線は快適な乗り物ですが、ちょっとした準備や考え方ひとつで「疲れない移動」にすることができるんです。
自分の体と心に優しい移動を、ぜひ意識してみてくださいね。